“義経記”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎけいき50.0%
ギケイキ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場所は、言った通り、城下から海岸の港へ通る二里余りの並木の途中、ちょうど真中処まんなかどころに、昔から伝説を持ったおおきな一面の石がある——義経記ぎけいきに、……
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中幕は「義経記ぎけいき」一幕、これは羽左衛門改名の出しもので、かの「船弁慶ふなべんけい」であるが、船弁慶という名題なだいでは羽左衛門の出し物にならないというので、特に「義経記」と改題したものらしく
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
義経記ギケイキは、盲僧の手にかゝつて、一種の念仏式説経となり、瞽巫女ゴゼや歌占巫女の霊感は、曾我物語をあげて、まづ関の東で、地盤を固めた。
同じ事は、奥州芝居で笑ひの種「義経記ギケイキ」の場合にも通じて言はれる。
芸能民習 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)