しょ)” の例文
旧字:
そこで志山林に在り、居宅を営まず、などと云われれば、大層好いようだが、実はしょうこと無しの借家住いで、長い間の朝夕ちょうせきを上東門の人の家に暮していた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ややもすれば喧嘩口論をしてひしめくによって、その父、なにとぞしてこれらが仲を一味させたいといろいろたくめども、しょうずるようもなかったが、あるとき児ども一処いっしょに集まりいたとき
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)