“御為”のいろいろな読み方と例文
旧字:御爲
読み方割合
おんため68.0%
おため20.0%
おし4.0%
おだめ4.0%
みため4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
離れずに、き従うて参られた各〻のご忠節は、涙ぐましゅう存ずるが、これでお別れしたほうが、かえって殿の御為おんためであるまいか
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「進もうかよそうかと思って迷っていらっしゃるが、これは御損ですよ。先へ御出おでになった方が、たとい一時は思わしくないようでも、末始終すえしじゅう御為おためですから」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると母は真面目まじめな顔をして、「二郎、御前がいなくなると、うちさむしい上にも淋しくなるが、早く好い御嫁さんでも貰って別になる工面くめん御為おしよ」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
百果報もゝがほうのあんで、みすゞりのあもの、心ある者や、御主おしゆ加那志がなし御為おだめ御万人おまんちよために、いのちうしやげらば、おややだによ、ひきはらうぢまでもおのそだてめしやいる、おほ事拝ごとをがで、高札たかふだしるち、道側みちばたに立てゝ
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
舞うて向わん 御代みよ御為みため
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)