“御主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんあるじ50.0%
おしゅう16.7%
おぬし5.6%
おしゆ5.6%
おしゆう5.6%
おのし5.6%
おんおるじ5.6%
ヌオシ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御主おんあるじ耶蘇様イエスさま百合ゆりのやうにおしろかつたが、御血おんちいろ真紅しんくである。はて、何故なぜだらう。わからない。きつとなにかの巻物まきものいてあるはずだ。
敵の行方の知れぬ時は一生旅寝の艱難困苦かんなんこんく御主おしゅうのお家も立ちません、気の毒な事と気がついたら心を入れかえ善人に成っておくれよ、さア/\早く
「これは滅相な。御主おぬし父親てておやが気を失ったのは、この摩利信乃法師まりしのほうしがなせるわざではないぞ。さればわしをくるしめたとて、父親が生きて返ろう次第はない。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
百果報もゝがほうのあんで、みすゞりのあもの、心ある者や、御主おしゆ加那志がなし御為おだめ御万人おまんちよために、いのちうしやげらば、おややだによ、ひきはらうぢまでもおのそだてめしやいる、おほ事拝ごとをがで、高札たかふだしるち、道側みちばたに立てゝ
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
木曾の朝を馬子まご御主おしゆう少女笠をとめがさくらに風ふくあけぼの染に
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
「ほほ御主おのし、その時のいくさに出なされたか。耳よりな……語りなされよ」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
なぜといふに、自分じぶんしゆきみおもたてまつると、其聖墓そのおはかこゝろうちにもうはいつてゐるからだ。亜孟アメン。どれ、日射ひあたりのいゝ此処ここへでも寝転ねころばうか。これこそ聖地せいちだ。われらが御主おんおるじ御足みあし何処どこをもきよくなされた。
事実においても、「シヤウ」王家の数代前の御主ヌオシ顥王カウワウ」など言ふ御人は、離宮で作つたフクベを、那覇の市で売らしめた。人之を「王様瓢ワウガナシチブル」と称へて、購ひ求めたと伝へてゐた。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)