“道側”の読み方と例文
読み方割合
みちばた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思案を決めると紋太郎は道側みちばたの石へ腰をおろした。それから懐中ふところから煙管きせるを取り出し静かに煙草をふかし出した。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それは道側みちばたに屋台を下していた売り歩く蕎麦屋の提灯に過ぎない事が解った。しかしどんな明かりでも、どんな人間の仲間でも、以上のような事に遇った後には、結構であった。
(新字新仮名) / 小泉八雲(著)
荷車が驚いて道側みちばた草中くさなかける。にわとり刮々くわっくわっ叫んであわてゝげる。小児こどもかたとらえ、女が眼をまるくして見送る。囂々ごうごう機関きかんる。弗々々ふっふっふっの如くらすガソリンの余煙よえん
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)