“捉”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とら50.9%
つか25.8%
つかま9.5%
8.3%
つら1.4%
つらま0.6%
づか0.6%
づかま0.6%
ツカマ0.6%
0.6%
(他:6)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“捉”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸27.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
文字の精共が、一度ある事柄をとらえて、これを己の姿で現すとなると、その事柄はもはや、不滅ふめつの生命を得るのじゃ。
文字禍 (新字新仮名) / 中島敦(著)
一方が、その筋へ一方を訴えて死刑台へ送れば、次の日には自分も必ずとらえられて死刑台へ送られねばならなかったのである。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
隣の息子むすこが雌を連れて来て、刮々くゎくくゎく云わしたら、雄はひとりでに床の下から出て来て、難なくつかまった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
半年だか一年だか経ったのち、その泥棒が警察につかまったそうで、或るとき刑事に伴れられて、たんば老の家へ実地検証に来た。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
従来やり来った翻訳法で見ると、よし成功はしない乍らも、形は原文につかまっているのだから、非常にやり損うことがない。
余が翻訳の標準 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あがれるだけ一足でも高く、境にめぐらす竹垣の根まで、雑木の中をむりやりに上って、小松の幹をつかまえて息を吐く。
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
さあ何とで御座んす、と袂をらへてまくしかくる勢ひ、さこそは當り難うもあるべきを、物いはず格子のかげに小隱れて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その歌を南方先生が字余り都々逸どどいつに訳すると「わが眼ほど耳がきくなら逃げ支度して人にられはせぬものを」だ。
もし木戸から迂回うかいして敵地を突こうとすれば、足音を聞きつけて、ぽかりぽかりとつらまる前に向う側へ下りてしまう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今からでもこういう光景を二度三度と重ねる機会はつらまえられるではないかと、同じ運命が暗に僕をそそのかす日もあった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ある時来たのをつらまえて、ざるで砂利を運ぶ手伝をさせ、五銭やったら、其れから来る毎に「仕事はありませんか」と云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そうしてどうするのかその後の事は津田にもちっとも解らなかった。面倒になった彼は、真事を置き去りにして先へ行こうとした。すると真事が彼のたもとつらまえた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いよいよ面白いな、泥棒が狸だとすると、フンづかまえると狸汁が出来るだろう。ガラッ八、一杯飲めそうだぜ」
その事が知れてふんづかまってぶんぐられても平気です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
東屋氏は上機嫌で船縁に屈み込むと、子供のように水と舷側の接触線を覗き込んでいたが、不意に立上って私をふんづかまえた。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「又来てやがる! 行かねえか、かた! 愚図々々してるとふんづかまえて、つき出してやるぞ!」
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
其度毎に、家の語部カタリベ大伴語造カタリヤツコオムナたちを呼んで、之にツカマドコロもない昔代ムカシヨの物語りをさせて、氏人ウヂビトに傾聽を強ひて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其度毎に、家の語部カタリベ大伴語造カタリノミヤツコオムナたちを呼んで、之にツカマドコロもない昔代ムカシヨの物語りをさせて、氏人ウヂビトに傾聽を強ひて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
が り兼ねて、
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
が り兼ねて、
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ある時わしとって押へしより、名をば鷲郎わしろうと呼ばれぬ。こは鷲をりし白犬しろいぬなれば、鷲白わししろといふ心なるよし。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
我からでも言わせたるように聞取ききとられてうとまれなば取り返しのならぬあかつき、辰は何になって何に終るべきとかなしみ、珠運様も珠運様、余りにすげなき御言葉、小児こどもとっ小雀こすずめを放してった位に辰を思わるゝか知らねどと泣きしが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一体操を守れだの、良人に従えだのという、おきてかなんか知らないが、そういったようなことをめたのは、誰だと、まあ、お思いだえ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御巡おまわりさんか夜番でも見えたものであろう」とおおいに泥棒の無謀を憫笑びんしょうしたがまた一人をらまえて「はいはい御寒う。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
アレうそ、後先そろわぬ御言葉、どうでも殿御は口上手と、締りなくにらんでつ真似にちょいとあぐる、繊麗きゃしゃな手首しっかりととらえやわらかに握りながら。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
山鳥の尾ろの秀尾ハツヲに 羅摩カヾミかけ、トナふべみこそ、汝によそりけめ(万葉巻十四)
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)