“黙言”のいろいろな読み方と例文
旧字:默言
読み方割合
だんまり80.0%
だまっ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世渡よわたりやここに一にん、飴屋の親仁は変な顔。叱言こごとを、と思う頬辺ほっぺたを窪めて、もぐもぐと呑込んで黙言だんまりの、眉毛をもじゃ。若い妓は気の毒なり、小児たちは常得意。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子供に向ってもがみがみ叱る性質たちで、一人の清吉という息子があったが、母親の気質きだてに似ないで、父親のように黙言だんまりな、少しぼんやりとした大柄な子供であった。
蝋人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
人々は投げだすように言ったが、近藤のみは黙言だまって岡本の説明を待ているらしい。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
岡本はただ、黙言だまっ首肯うなずいたばかりであった。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)