“世渡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よわたり46.7%
よわた40.0%
とせい6.7%
よすぎ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花子はこんな世渡よわたりをする女の常として、いつも人に問われるときに話す、きまった、stéréotypeスシレオチイプ な身の上話がある。
花子 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
騙詐かたり世渡よわた上手じやうず正直しやうぢき無気力漢いくぢなし無法むはう活溌くわつぱつ謹直きんちよく愚図ぐづ泥亀すつぽんてんとんびふちをどる、さりとは不思議ふしぎづくめのなかぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
誰穢多村の出身と、知らぬを幸ひ、学校へそなたを預けて。我一人金貸世渡とせいも、手を広げず、人交際もせぬ理由わけは。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
女「あれも十九になります、お耻かしい事でありますが、詮方せんかたなしに身過世渡よすぎしも福田屋龍藏ふくだやりゅうぞう親分さんの処で抱えもすると云うので、行立ゆきたたぬから、今では小峰こみねと云って芸妓げいしゃになって居ります」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)