“活溌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっぱつ79.8%
くわつぱつ11.7%
かつぱつ3.2%
いき/\1.1%
かっばつ1.1%
くわツぱつ1.1%
はね1.1%
プリスク1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、婦人達の妙に物おじをした様子で、なよなよと歩く風情ふぜいは、あの活溌かっぱつな西洋女の様子とは、似ても似つかぬものでありました。
覆面の舞踏者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
騙詐かたり世渡よわた上手じやうず正直しやうぢき無気力漢いくぢなし無法むはう活溌くわつぱつ謹直きんちよく愚図ぐづ泥亀すつぽんてんとんびふちをどる、さりとは不思議ふしぎづくめのなかぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
さしもになかよしなりけれど正太しようたとさへにしたしまず、いつもはづかしかほのみあかめてふでやのみせ手踊てをどり活溌かつぱつさはふたゝるにかたなりける
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
帶は繻珍か夏雄の彫りのぱちんの金具は瀧に鯉、はつきりとせし氣象はとりなり活溌いき/\とおもしろく、ちての喜び、まけての腹たち、我まゝなほど憎くからぬお人なりける
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
といいかけてつッと立ち、つかつかと足早に土間へ下りた、余り身のこなしが活溌かっばつであったので、その拍子に黒髪が先を巻いたままうなじくずれた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といひかけてつツち、つか/\と足早あしばや土間どまりた、あまのこなしが活溌くわツぱつであつたので、拍手ひやうし黒髪くろかみさきいたまゝうなぢくづれた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
やみつねなるひとおやごヽろ、ゆゑみちまよはぬはきものをとさとし此處こヽむれば、香山家かやまけ三人みたり女子むすめうちかみむづかしくすゑ活溌はねにて、容貌きりやう大底たいていなれどもなんとしてきみおよものなく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
久野くのの家を出た三人は、三丁目から切通しの方へ、ブラ/\歩いていた。五六年前、彼等が、一高にいたときは、この通を、もっと活溌プリスクな歩調でいくたび散歩したか分らなかった。
祝盃 (新字新仮名) / 菊池寛(著)