“いき/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生々45.0%
活々42.5%
生生5.0%
活溌2.5%
溌〻2.5%
溌剌2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、その晩のあの女は、まるで人間が違つたやうに、生々いき/\と私の眼に映りました。眼は大きくかゞやいて居ります。頬も赤く燃えて居りましたらう。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
丑松が胸の中に戦ふ懊悩あうなうを感ずれば感ずる程、余計に他界そとの自然は活々いき/\として、身にみるやうに思はるゝ。南の空には星一つあらはれた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
倫敦ロンドンへ来て気の附く事は、街の上でも公園でも肉附にくづき生生いき/\とした顔附かほつき供を沢山たくさんに見受ける事と、若い娘の多くが活発な姿勢で自由に外出して居る事とである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
帶は繻珍か夏雄の彫りのぱちんの金具は瀧に鯉、はつきりとせし氣象はとりなり活溌いき/\とおもしろく、ちての喜び、まけての腹たち、我まゝなほど憎くからぬお人なりける
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
猶気になる事のみ気にすればにや多けれど、また云ひ出さば笑はれむと自分でしかつて平日いつもよりは笑顔をつくり言葉にも活気をもたせ、溌〻いき/\として夫をあしらひ子をあしらへど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さうした溌剌いき/\とした感覚に根ざしたあるものから、素裸な子供の心を直接にうつ、さうしたものをと心がけて居りますのです。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)