“顔附”のいろいろな読み方と例文
旧字:顏附
読み方割合
かおつき62.5%
かほつき25.0%
かほつ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、この尤もらしい顔附かおつきが切ない。こう書いてしまうと、これだけの尤もらしさになってしまう、表現のみじめさが切なく、馬鹿馬鹿しいのだ。
二十七歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
婆さんの前では小娘の様にうれさう顔附かほつきをして物言ものいひも甘えたやうな調子である。そして一日に幾となく額や手に接吻を交換して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
偶然其最も傑れた作の原稿を火の中に取落した詩人——是等の人々もかう迄絶望した、かう迄慰め難い顔附かほつきをする事はないであらう。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)