“顔面”のいろいろな読み方と例文
旧字:顏面
読み方割合
かお41.2%
がんめん35.3%
おもざし5.9%
おもて5.9%
かほつき5.9%
つら5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔面かおは判らぬが、髪かたちに、それから又身のまわりの品物などを一々肯定こうていしたので、轢死婦人は隅田乙吉の妹うめ子であると断定された。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この話を傍できいていた川波大尉の顔面がんめんが、急にひきつるようにこわばってきたのに、まるで気がつかないような顔をしていたのだった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ふくよかの顔面おもざしあげて
玉盃の曲 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
級長は卓子テーブルの前に進んだ。校長も、文平も、きつと鋭い眸をこの生徒の顔面おもてに注いだ。省吾なぞから見ると、ずつと夙慧ませた少年で、言ふことは了然はつきり好く解る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
いつもかう御元気ごげんきが無くて、おむづかしいお顔面かほつきばかりなすつてゐらつしやるのは、どう云ふものかしらんと、陰ながら御心配申してをるので御座いますが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
仙「そんな事を盗賊ぬすっとうに云ったって仕様がねえ、悪々にく/\しい顔面つらアしてえやがるナ」