“おもざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面差34.6%
面貌34.6%
容貌7.7%
面相7.7%
面容3.8%
面影3.8%
面指3.8%
顔面3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気が付いたか、八、若い娘と六十の爺さんだ。ちょっと見じゃ似たところもないが、何かの拍子に、二人の面差おもざしに似たところがある。それを
見て彼の旅人は驚きたる樣子にて小聲になり貴娘あなたはお花樣にては無きや如何のわけで此家にと云れてお花は薄暮うすぐらければ面貌おもざしは知れざれど我が名を呼は不審ふしんなりと彼の旅人の顏を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しばらくして席は遊藝を競ふところとなり、ポツジヨは得意の舟歌ふなうた(バルカルオラ)を歌へり。我は友のゑみを帶びたる容貌おもざし背後うしろに、暗に富貴なる人々の卑吝ひりんあざける色をかくしたるかを疑ひぬ。
『どうしても阿兄あにきの子だ、面相おもざしのよく似ているばかりか、今の声は阿兄あにきにそっくりだ』となおも少年こどもの横顔を見ていたが、だ、まるで画であった! この二人ふたりのさまは。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
最初はだよく面影おもざしの似た女としげ/\見惚みとれ、段々と傍へ寄って参って見れば姿こそ変っておりますが、身顫みぶるいの出るほどに惚れた根岸のお嬢さんでげすから、勘太も驚きましたね
これには民部もちょっと意外な面指おもざしを示した。花山院の公達きんだちがいつぞやの僧正の件についての礼に来ているということはもう半刻はんときも前に取次いであるのに——と思ったが、もういちど改めて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふくよかの顔面おもざしあげて
玉盃の曲 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)