1Ver erat 春であつた、オルビリウスは羅馬で病ひに苦しんでゐた 彼は身動きも出来なかつた、無情な教師、彼の剣術は中止されてゐた その打合ひの音は、我が耳を聾さなかつた 木刀は、打続く痛みを以つて我が四肢をいためることをやめてゐた。 …
著者 | ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー |
翻訳者 | 中原中也 |
ジャンル | 文学 > フランス文学 > 詩 |
初出 | 「アルチユル・ランボオ・詩集 学校時代の詩」三笠書房、1933(昭和8)年12月10日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約14分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約22分(300文字/分) |