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啖
ふりがな文庫
“啖”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
くら
60.3%
く
31.1%
たん
5.3%
くい
0.7%
くろ
0.7%
くわ
0.7%
た
0.7%
クラ
0.7%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くら
(逆引き)
のみならず僕に上田敏と厨川白村とを一丸にした語学の素養を与へたとしても、果して彼等の血肉を
啖
(
くら
)
ひ得たかどうかは疑問である。
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
啖(くら)の例文をもっと
(50作品+)
見る
く
(逆引き)
今竜が見え次第大声でその竜肉を
啖
(
く
)
いたいと
連呼
(
よびつづ
)
けよと
耳語
(
ささや
)
いて出で、竜を呼び込むと右の通りで竜大いに
周章
(
あわ
)
て、袋を落し逃れた。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
啖(く)の例文をもっと
(47作品)
見る
たん
(逆引き)
畳の上に焼け
焦
(
こが
)
しをなし、火鉢の灰に
啖
(
たん
)
を吐くなぞ、一挙一動いささかも居室、家具、食器、庭園等の美術に対して、尊敬の意も愛惜の念も何にもない。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
啖(たん)の例文をもっと
(8作品)
見る
▼ すべて表示
くい
(逆引き)
水を
打懸
(
ぶっか
)
けるぞ。「
啖
(
くら
)
い附くぞ。「
苦
(
あ
)
、痛、ほんとに
啖
(
くい
)
ついたな。この
狂女
(
きちがい
)
め、と振払う、むしゃぶりつくを突飛ばす。がたぴしという物音は皿鉢飛んだ
騒動
(
さわぎ
)
なり。 ...
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
啖(くい)の例文をもっと
(1作品)
見る
くろ
(逆引き)
これは蛇が鼠を
啖
(
くろ
)
うて、庫を守るより出た事か、今も日本に米倉中の蛇を、宇賀神など唱え、殺すを忌む者多し。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
啖(くろ)の例文をもっと
(1作品)
見る
くわ
(逆引き)
善男信士輩、
成湯
(
せいとう
)
の徳は禽獣に及びこの女将の仁は蛙を
霑
(
うる
)
おすと評判で大挙して弔いに往ったは事実一抔
啖
(
くわ
)
されたので、予が多く飼うカジカ蛙が水に半ば
泛
(
うか
)
んで死ぬるを見るに皆必ず手を合せて居る。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
啖(くわ)の例文をもっと
(1作品)
見る
た
(逆引き)
みんな朗かに
啖
(
た
)
べさせて、一人残らずクルクル坊主にしてしまわなければならないのだわ
髪切虫
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
啖(た)の例文をもっと
(1作品)
見る
クラ
(逆引き)
海原の
詩
(
ウタ
)
に浴しつゝ緑なす瑠璃を
啖
(
クラ
)
ひ行けば
詩語としての日本語
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
啖(クラ)の例文をもっと
(1作品)
見る
“啖”の意味
《動詞》
啖す (たんす)
(古語)貪り食う。
(出典:Wiktionary)
啖
漢検1級
部首:⼝
11画
“啖”を含む語句
大啖呵
健啖
啖付
啖呵
健啖家
面啖
啖唾
飮啖
人肉啖食
青啖
蜥蜴啖
相啖
啖陰性
啖裂
啖肉
啖火交
啖壺
啖呵負
啖人鬼女
取啖
“啖”のふりがなが多い著者
南方熊楠
北原白秋
岡本綺堂
泉鏡花
吉川英治
喜田貞吉
二葉亭四迷
葉山嘉樹
江戸川乱歩
夢野久作