“啖唾”の読み方と例文
読み方割合
たんつば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洗場は乾く間のない水のために青苔が生えて、触ったらぬらぬらしそうにっている。そして其処には使捨てた草楊枝の折れたのに、青いのや鼠色の啖唾が流れきらずに引掛っている。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
朦朧円タクの運転手と同じようなこの風をしていれば、道の上と云わず電車の中といわず何処でも好きな処へ啖唾も吐けるし、煙草の吸殻、マッチの燃残り、紙屑、バナナの皮も捨てられる。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
三度つづけ様に鼻から吸い込む啖唾を音高く地面へ吐く。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)