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啖唾
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たんつば
ふりがな文庫
“
啖唾
(
たんつば
)” の例文
洗場
(
あらいば
)
の
流
(
ながし
)
は乾く間のない水のために
青苔
(
あおごけ
)
が生えて、触ったらぬらぬらしそうに
輝
(
ひか
)
っている。そして其処には使捨てた
草楊枝
(
くさようじ
)
の折れたのに、青いのや鼠色の
啖唾
(
たんつば
)
が流れきらずに引掛っている。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
朦朧
(
もうろう
)
円タクの運転手と同じようなこの風をしていれば、道の上と云わず電車の中といわず
何処
(
どこ
)
でも好きな処へ
啖唾
(
たんつば
)
も吐けるし、煙草の吸殻、マッチの燃残り、紙屑、バナナの皮も捨てられる。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
三度つづけ様に鼻から吸い込む
啖唾
(
たんつば
)
を音高く地面へ吐く。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
啖
漢検1級
部首:⼝
11画
唾
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
“啖”で始まる語句
啖呵
啖
啖付
啖壺
啖肉
啖裂
啖呵負
啖火交
啖陰性
啖人鬼女