“朦朧”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
もうろう93.6%
ぼんやり2.6%
おぼろ1.0%
まうろう1.0%
おぼろげ0.3%
どんより0.3%
ぼいやり0.3%
ぼけ0.3%
もうらう0.3%
もやもや0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“朦朧”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語19.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
オルガンティノはあえぎ喘ぎ、この光がさし始めると同時に、朦朧もうろうとあたりへ浮んで来た、人影があるのを発見した。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と考えてみたまえ、すると目の前に、白い時計の文字盤が朦朧もうろうとあらわれ、短い針と長い針の傾きがアリアリと判るのだ。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
○「なに本当に知っている訳じゃアごぜえやせん、朦朧ぼんやりと知ってるんで、へえ一寸ちょっと人に聞いたんで」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
水脈みおいましめる赤いランターンは朦朧ぼんやりとあたりの靄に映って、また油のような水に落ちている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
その時になってこの兄の方の子供だけは、父が遠いところへ行くことを朦朧おぼろげながらに知ったらしかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雨晴れて月朦朧おぼろの夜にちび筆の軸を伝つてのみ、そのじくじくした欲情のしたたりを紙にとどめ得た。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
雨戸を少しあけて見たら、月は生憎雲をかぶつて、朦朧まうろうとした谷底を石狩川が唯さあさあと鳴つて居る。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
ゆめらすやうな、朦朧まうろうとした、車室しやしつゆかに、あか
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
朦朧おぼろげながら丑松は幼いお妻のおもかげを忘れずに居る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
朦朧おぼろげながらあの小諸の向町に居た頃のことを思出した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
智慧ちえの深そうな目の御色も時によると朦朧どんより潤みをって、疲れ沈んで、物を凝視みつめる力も無いという風に変ることが有ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
花嫁の心もまず少しは落ちつきて、初々ういういしさ恥ずかしさの狭霧さぎり朦朧ぼいやりとせしあたりのようすもようよう目にわかたるるようになりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
がその他は朦朧ぼけている。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
硝煙せうえん朦朧もうらうたる海洋かいやうたゝかひに、海底戰鬪艇かいていせんとうていりやうごとく、しやちごと
つきさんたり、月下げつか海上かいじやう砲火ほうくわとばしり、硝煙せうゑん朦朧もうらう立昇たちのぼ光景くわうけいは、むかしがたりのタラントわん夜戰やせんもかくやとおもはるゝばかり。
やがて其蒼いのも朦朧もやもやとなって了った……