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朦朧
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おぼろげ
ふりがな文庫
“
朦朧
(
おぼろげ
)” の例文
朦朧
(
おぼろげ
)
ながらあの小諸の向町に居た頃のことを思出した。移住する前に死んだ母親のことなぞを思出した。『我は穢多なり』——あゝ、どんなに是一句が丑松の若い心を
掻乱
(
かきみだ
)
したらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
楽しい
追憶
(
おもひで
)
の情は、唐人笛の音を聞くと同時に、丑松の胸の中に
湧上
(
わきあが
)
つて来た。
朦朧
(
おぼろげ
)
ながら丑松は幼いお妻の
俤
(
おもかげ
)
を忘れずに居る。はじめて自分の眼に映つた
少女
(
をとめ
)
の愛らしさを忘れずに居る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
朦
漢検1級
部首:⽉
17画
朧
漢検1級
部首:⽉
20画
“朦朧”で始まる語句
朦朧体
朦朧俥夫
朦朧状態
朦朧車夫