この書の世に出づるにいたりたるは、函館にある秦慶治氏、及び信濃にある神津猛氏のたまものなり。労作終るの日にあたりて、このものがたりを二人の恩人のまへにさゝぐ。 第壱章 蓮華寺では下宿を兼ねた。瀬川丑松が急に転宿を思ひ立つて、借りることにした …
| 著者 | 島崎藤村 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「破戒」緑蔭叢書第壱編、島崎春樹(自費出版)、1906(明治39)年3月25日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約6時間47分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約11時間17分(300文字/分) |