“明白”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
めいはく26.2%
はっきり19.0%
あからさま16.7%
あきらか11.9%
あから4.8%
あらわ4.8%
ありあり4.8%
あかし2.4%
あかり2.4%
あり/\2.4%
(他:2)4.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“明白”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 戯曲50.0%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
とき帷中ゐちうをんなれば、ゑんとしておでこの醜態しうたい明白めいはく成畢なりをはんぬ。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
明白めいはくしめさるゝとのことこの其儘そのまゝ寢床ねどこよこたはつたが
ロレ はて、明白はっきり素直すなほ被言おッしゃれ。懺悔ざんげなぞのやうであると、赦免みゆるしなぞのやうなことにならう。
ロミオ されば明白はっきりはうが、わしはカピューレットのあのうつくしいむすめまた戀人こひゞとめてしまうた。
「されば、なんでもどこかの侍が数人とも顔面を何者にか知れず傷つけられたと申す事で」と明白あからさまには源八郎云わなかった。
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
……それまでが、そのままで、電車を待草臥まちくたびれて、雨にわびしげな様子が、小鼻に寄せた皺に明白あからさまであった。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幾百年の昔から、口でこそ山𤢖と云うけれども、誰も明白あきらか其形そのかたちを認め得た者は無かった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
下卑げびた言い草である。二、三の者は笑い声を立てたが、戸部近江之介は明白あきらかに嫌な顔をして、一そう憎悪に燃えるように、立ったまま喬之助を見下ろしている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けれども、夫をはばかって、明白あからさまには何とも云い出さなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は明白あからさまに妻にそういいました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
関白殿からなんの御沙汰もないのは、かの玉藻の取りなしであることを知っていたが、千枝太郎は、この人の前でもそれを明白あらわに言うのを憚った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お登和嬢は明白あらわにそれとも言い兼ね
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ことに寝起の時の御顔色は、いつすこし青ざめて、老衰おいおとろえた御様子が明白ありありと解りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
——彼地あちらに行っても面白くないから、それで、またしても戻って来たのだが、斯うしていても、あの年齢を取った、血気ちのけのない、悧巧そうな顔が、明白ありありと眼に見える。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
明白あかしを立てます立てますッて、ここまで連れて来るから、途中で小用も出来ずさね、早い話が。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
直ぐにも打縛ふんじばりでもするように、お前、真剣しんけんになって、明白あかりを立てる立てるッて言わあ。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
強い意志を刻んだやうな其大な額——いよ/\高く隆起とびだした其頬の骨——殊に其眼は一種の神経質な光を帯びて、悲壮な精神こゝろ内部なか明白あり/\と映して見せた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其軒先には三浦屋の文字が明白あり/\と読まれるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかし、愛嬌あいけうのある、明白てきぱきした物の言振いひぶりは、何処かに人をひきつけるところが無いでもない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其後十七年の今日まで僕は此夜の光景を明白はつきりおぼえて居て忘れやうとしても忘るゝことが出來ないのである。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
岸を離れて見上げると徳二郎はてすりつて見下ろして居た。そして内よりはあかりが射し、外よりは月の光を受けて彼の姿が明白はつきりと見える。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)