“使役”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しえき73.7%
こきつか10.5%
つかいやく10.5%
つか5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬与力、犬同心などの役職をおき、その下に、お犬仲間ちゅうげん百余名を使役しえきして、この中野に一大犬舎けんしゃを新設し、数千頭を飼育しているのである。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹山は、「一日も早く新聞の仕事に慣れる樣に。」と云つて、自分より二倍も身體の大きい長野を、手酷しく小言を云つては毎日々々使役こきつかふ。校正係なら校正だけで澤山だと野村は思つた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして主君能登守正陟につれられて、雁の間にはいると間もなく、屋敷から使役つかいやくが追って来て、勝山から急使のあったことを告げた。急使は登城ちゅうでも注申する定めだった。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
屠手として是処に使役つかはれて居る壮丁わかものは十人ばかり、いづれまがひの無い新平民——殊に卑賤いやしい手合と見えて、特色のある皮膚の色が明白あり/\と目につく。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)