“犬舎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬごや33.3%
いぬや33.3%
けんしゃ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屋外そとでは、はげしく吹き荒れている風が窓をゆすぶり、しぶきはその窓硝子を騒々しく叩いて、ときどき犬舎いぬごやの方から犬どものウウと唸る声が聞えた。
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「余が自慢の犬、天下無敵の雷霆らいていづくる犬を曳いて、あの勝負庭の四隅よすみの柱を三度廻ってまいれ。そしてもとの犬舎いぬやへつないで戻ったら、余の腹立ちもゆるしてやる」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
犬与力、犬同心などの役職をおき、その下に、お犬仲間ちゅうげん百余名を使役しえきして、この中野に一大犬舎けんしゃを新設し、数千頭を飼育しているのである。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)