“犬蓼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬたで88.9%
イヌタデ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たでに似て非なるものを犬蓼いぬたでというように、神人に似て非なる故に犬神人と云ったとの古い説があるが、これは妥当であるとは思われない。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
その砂利の間の薄暗がりから、頭だけ出している小さな犬蓼いぬたでの、血よりもあかい茎の折れ曲りを一心に見下していた。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そしてその辛味のないものを犬蓼イヌタデと称する。すなわち役立たぬ蓼の意である。大槻博士の『大言海』によれば、タデは「爛レノ意ニテ口舌ニ辛キヨリ云フト云フ」と出ている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)