“犬追物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぬおうもの62.5%
いぬおふもの37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三月二十一日で、この前日には、三条河原で武家一般の犬追物いぬおうものが賑やかに興行され、二日つづきの盛事であった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十世弥忠太は栄喜の嫡子で、後才右衛門と改名し、番方を勤め、万延まんえん元年に病死した。十一世弥五右衛門は才右衛門の二男で、後宗也そうやと改名し、犬追物いぬおうもの上手じょうずであった。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
鳥右ヱ門にとつていちばん面白くないことは、鳥右ヱ門の大好きな犬追物いぬおふものをするときにかぎつて、平次の眼が鋭くとがめるやうに鳥右ヱ門の心をさすことでありました。
鳥右ヱ門諸国をめぐる (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
弓も引けぬに犬追物いぬおふもの