“鏑矢”の読み方と例文
読み方割合
かぶらや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次には鏑矢かぶらやを大野原の中に射て入れて、その矢をらしめ、その野におはいりになつた時に火をもつてその野を燒き圍みました。
権六は長押なげしに掛けられてある重籘しげどうの弓を取り下ろすと、鏑矢かぶらやまじえて矢三筋弓に添えて小脇に抱え、つと駈け抜けて先頭に立った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
義仲と共にあった今井四郎兼平、しばし敵陣を睨むと、やおら背のえびらより鏑矢かぶらやを取り出し、その中に火を入れて弓につがえた。