“かぶらや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鏑矢86.4%
蕪矢4.5%
鏑箭4.5%
鳴鏑4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権六は長押なげしに掛けられてある重籘しげどうの弓を取り下ろすと、鏑矢かぶらやまじえて矢三筋弓に添えて小脇に抱え、つと駈け抜けて先頭に立った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
牛乗りを承る者は、顔へ白粉を塗り額へ大の字を墨書し、裃を着し赤青紙張りの笠を破り、手に長い竹弓と蕪矢かぶらやを持つ。牛の口取りは持主で焙烙ほうろくを被るが式は社頭と当宿で祝言を述べるだけである。
祖父岳から右にべた一線が、幾多の峰頭を鈍い金字形に統一した尨大な薬師岳との間に、鏑箭かぶらやのように高鳴りして雲平の高原を拡げている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
須勢理毘売すせりひめと婚するに臨み、今も蛮民間に行わるるごとく、姫の父須佐之男命すさのおのみことが、種々と大黒主神を苦しめてその勇怯を試みる中に、鳴鏑かぶらやを大野の中に射てその矢をらしめ