“なりかぶら”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ナリカブラ
語句割合
鳴鏑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また鳴鏑なりかぶらを大野の中に射入れて、その矢を採らしめたまひき。かれその野に入りましし時に、すなはち火もちてその野を燒き𢌞らしつ。
神が鳴鏑なりかぶらの矢をさがしに、大野の中に入って行かれると、火をもって焼きめぐらされて、出るみちがわからなくなった。鼠来て云ひけるは、内はほらほらはすぶすぶ。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ただちに、鳴鏑なりかぶらの遠矢を射、対岸から使い舟を呼んで、それをどこかへ持たせてやったのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに兄宇迦斯、鳴鏑なりかぶらもちて、その使を待ち射返しき。かれその鳴鏑の落ちしところを、訶夫羅前かぶらざきといふ。
ここにその鼠、その鳴鏑なりかぶらひて出で來て奉りき。その矢の羽は、その鼠の子どもみな喫ひたりき。