“捜”のいろいろな読み方と例文
旧字:搜
読み方割合
さが46.8%
さぐ44.8%
たず2.0%
もと2.0%
さ1.5%
さか0.5%
さがし0.5%
さぐり0.5%
サガ0.5%
サグ0.5%
ヒロ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕方がないから、のそのそ出てきて実はこれこれだと清に話したところが、清は早速竹の棒を捜(さが)して来て、取って上げますと云った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その後から跟(つ)いて来た銅八の赭い顔は、疾風迅雷的に下手人を挙げた自分の手柄に陶酔しながら群集の中へ捜(さぐ)るように瞳を射かけます。
V停車場で見たのは、私の捜(たず)ねている女に相違なかったですよ。昨晩H通りで出会った自動車にも、確かにグヰンが乗っていたのです。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
あるいはまた駒込吉祥寺(こまごめきちじょうじ)の並木(なみき)の桜(さくら)の如く、来歴あるものを捜(もと)むれば数多(あまた)あろうが、柳に至ってはこれといって名前のあるものは殆どないようである。
置き失(な)くした験温器を捜(さ)がしていた、次の間の小夜子は、長火鉢の二番目の抽出(ひきだし)を二寸ほど抜いたまま、はたりと引く手を留めた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
捜(さか)しあぐんだ後には、警察でも、かう言つて、方針をかへて、あちこちと沼の畔(ほとり)や河の岸を探らせた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
灯の影に地を探って、穏(おだやか)ならず、うそうそ捜(さがし)ものをして歩行(ある)くのは、その血のあとを辿(たど)るのであろう。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
酒井へ出入りの車夫(くるまや)まで捜(さぐり)を入れた程だから、その分は随分手が廻って、従って、先生が主税に対する信用の点も、情愛のほども、子のごとく、弟のごときものであることさえ分ったので
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
国中ノ一揆(イツキ)、スデニ敗亡イタシ、右往左往ニ、山々ヘ逃ゲノボリ候ヲ、仮借(カシヤク)ナク山林マデ尋ネ捜(サガ)シ、男、女ノ隔テニ及バズ、斬ツテ捨ツベキノ旨、仰セ出ダサレ、八月十五日ヨリ十九日マデ
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聖主ハ賢(ケン)ヲ捜(サグ)ルモ却ッテ吾ヲ知ラズ
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
犯人(ホシ)は、いまのところ女だという予想(ミコミ)なんで、懸命(ガセイ)にその女の行衛(アシドリ)を捜(ヒロ)ってるんだね。……結局
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)