“仮借”のいろいろな読み方と例文
旧字:假借
読み方(ふりがな)割合
かしゃく97.6%
かしやく1.2%
カシヤク1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行く行くこの猛軍は人民の墳墓をあばいたり、敵へ内通する疑いのある者などを、仮借かしゃくなく斬って通ったので、民心は極端に恐れわなないた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平次は仮借かしゃくしません。八五郎に手伝わせて押込むようにそれぞれの部署に就かせると、家の中はしばらく、死の寂寞せきばくが領しました。
寄手の兵は気が立っている。仮借かしゃくもなく引っ立ててどこかへらっして行こうとした。彼女は死にものぐるいに一時は反抗していたが、やがて、
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直木のこの手を喰うと、私はまんまと、武蔵以上傲岸ごうがん不遜ふそん仮借かしゃくのない彼の木剣を、そら商売と大上段から貰ったに違いない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六月にはいると、盆地特有の猛烈の暑熱が、じりじりやって来て、北国育ちの私は、その仮借かしゃくなき、地の底から湧きかえるような熱気には、仰天した。
美少女 (新字新仮名) / 太宰治(著)
彼れは自家の位地を占むることに於て毫末も仮借かしやくせざるなり、彼れは議論に負けたとか勝つたとか言ふことをすこぶる気にするなり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
国中ノ一揆イツキ、スデニ敗亡イタシ、右往左往ニ、山々ヘ逃ゲノボリ候ヲ、仮借カシヤクナク山林マデ尋ネサガシ、男、女ノ隔テニ及バズ、斬ツテ捨ツベキノ旨、仰セ出ダサレ、八月十五日ヨリ十九日マデ、諸手モロテヨリカラメ捕ツテ進上サレ候分、一万二千二百五十余ト記スルノ由ナリ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)