“さぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
20.0%
捜索13.3%
探索13.3%
穿鑿6.7%
三国6.7%
佐具利6.7%
6.7%
探捜6.7%
欷歔6.7%
消息子6.7%
詮索6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
び三河町なるみぎ惣右衞門の方へさぐりに遣はし置きなほまた安間平左衞門立花左仲の兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
半七は捜索さぐりを入れるようにきっぱりとこう云い切った。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
地の女好きにこの探索さぐりの心が手伝って、町内の若い者が三、四人、毎夜のように交替かわりあって近江屋の前からお艶の後をけつけしたが、本八丁堀を戌亥いぬいへ突っ切って正覚橋を渡り終ると
唐突だしぬけ背後うしろから声を掛けた人がある。思はず丑松は顔色を変へた。見れば校長で、何か穿鑿さぐりを入れるやうな目付して、何時の間にか腰掛のところへ来て佇立たゝずんで居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
のみならず、丑松の様子をうかゞひ澄まして、穿鑿さぐりを入れるやうな眼付したものもあれば、半信半疑らしい顔付の手合もある。銀之助は談話はなしの調子を聞いて、二人が一方ならず激昂して居ることを知つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
或は下津川より更に奥の——恐らく三国さぐり川の本流と思われる沢を遡って下津川山から取り付くもよかろうし、又は牛ヶ岳から尾根を縦走するもよい。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
下津川山の西北に在る佐具利さぐり山(仮称)なども、高さは千八百米にも達しないが、東北側に懸る二条乃至ないし三条の雪渓は、いずれも十余町にわたるであろう。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
酒井へ出入りの車夫くるまやまでさぐりを入れた程だから、その分は随分手が廻って、従って、先生が主税に対する信用の点も、情愛のほども、子のごとく、弟のごときものであることさえ分ったので
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何か、聞きゃ、河野の方で、妙の身体からだ探捜さぐりを入れるのが、不都合だとか、不意気ぶいきだとか言うそうだが
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我々はその美点を観賞し、その醜点を裸にする。苦痛があるところには消息子さぐりを入れる。そして一度病苦が明らかになれば、その原因を研究するうちについに薬剤が発見さるる。
よもや、母から頼まれて、曇る胸の、われにさえ恐ろしきふちの底に、詮索さぐりおもりを投げ込むような卑劣な振舞はしまい。けれども、正直な者ほど人には使われやすい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)