“車夫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くるまや48.8%
しやふ20.2%
しゃふ9.5%
わかいしゅ6.0%
わかいしゆ6.0%
くるまひき3.6%
もの2.4%
くるやま1.2%
つかい1.2%
わかいし1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“車夫”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸14.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.0%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
三「車夫くるまやを殺して何もる訳もないのですからな、何うも中に筒ッぽの古いのが丸めて這入ってるだけですからな」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
車夫くるまやに鶴子をおぶつてもらひ、余等は滑る足元に氣をつけ/\鐵道線路を踏切つて、山田のくろを關跡の方へと上る。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
わめくと、楫棒かぢぼうをたゝきげて、車夫しやふ雲雀ひばりと十文字もんじんでげた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
れしくるまたしかに香山家かやまけものなりとは、車夫しやふ被布はつぴぬひにもれたり
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
手紙はごく簡単なものであったが、断らないで走るよりまだ増しだろうと思って、それを急いでうちへ届けるように車夫しゃふに頼んだ。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
牡蠣船のある方の岸は車の立場たてばになっていて柳の下へは車を並べ、その傍には小さな車夫しゃふたまりもうけてあった。
牡蠣船 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
裏門の方へ出ようとするかたわらに、寺のくりやがあって、其処そこで巡覧券を出すのを、車夫わかいしゅが取次いでくれる。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
玄関に居た頃から馴染の車屋で、見ると障子を横にしてまばゆい日当りを遮った帳場から、ぬい、と顔を出したのは、酒井へお出入りのその車夫わかいしゅ
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けだし、せずして、ひと宙返ちうがへりをして車夫わかいしゆあたま乘越とびこしたのである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うだらう、車夫わかいしゆ車夫わかいしゆ——くるま打覆ぶつかへりはしないだらうか。」
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見る間に付近に散在していた土方が集まって来て、車夫くるまひきはなぐられるだけなぐられ、その上交番に引きずって行かれた。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
市「なに別の事でも御座えませんが、貴方が伊香保から此方こっちへおいでなすった供に峯松てえ車夫くるまひきが有りやすか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その日も暮れ近く旦那つりより恵比須ゑびすがほして帰らるれば、御新造も続いて、安産の喜びに送りの車夫ものにまで愛想よく、今宵こよひを仕舞へば又見舞ひまする
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その日も暮れ近く旦那つりより惠比須ゑびすがほして歸らるれば、御新造も續いて、安産の喜びに送りの車夫ものにまで愛想よく、今宵を仕舞へば又見舞ひまする、明日は早くに妹共の誰れなりとも、一人は必らず手傳はすると言ふて下され
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
どういたしまして相済みません、わっしあね、先生、書生や車夫くるやまなんぞが居るてますから、掴出つかみだす位なことはするだろうと思ってね、そうしたら一番撲倒はりたおしておいて、そいつをしおに消えようと思ったんだが、まるで足腰が立たねえんです。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——と、そう気が付いて、手紙の裏には「牛込区喜久井町、雪岡」と書いて車夫つかいに、彼方あちらに行ってから、若しも何処から来たと聞かれても、牛込から来た、と言わしてくれと女中に頼んだ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
今の腕車くるまに、私が乗っていたのを知って、車夫わかいしからで駆下りた時、足の爪をかれたとか何とか、因縁を着けて、端銭はした強請ゆするんであろうと思った。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下りるとね、車夫わかいしはたった今乗せたばかりの処だろう、空車からぐるまの気前を見せて、ひとけで、顱巻はちまきの上へ梶棒かじぼうを突上げるいきおいで、真暗まっくらな坂へストンと摺込すべりこんだと思うと、むっくり線路の真中まんなかを躍り上って、や、と懸声だ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)