“端銭”のいろいろな読み方と例文
旧字:端錢
読み方割合
はした54.5%
はしたぜに18.2%
はせん9.1%
よせん9.1%
チェンジ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹽「これ/\女中勘定をしておくれ、これお清、此の包をお前持って往ってお呉れ、これは端銭はしたで出して置くから、これはわしが持ってく」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小「嘘をつけえ、三百石の田地持が六百ばかりの端銭はしたぜにで江戸へこう筈はねえ、さアぐず/\するとたゝッ斬るぞ、仁助縛っちまえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そこの蓴菜じゆんさいの生える池のみぎは端銭はせんをうかべて、その沈み具合によつて今年の作柄や運勢が占はれると云ふことが、その地方では一般に信じられてゐた。
哀しき父 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
方々の縁日には玩具店おもちゃやが沢山出ていました。やすいのは択取よりどり百文、高いのは二銭八厘。なぜこの八厘という端銭よせんを附けるのか知りませんが、二銭五厘や三銭というのは決してありませんでした。
我楽多玩具 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
端銭チェンジ、即ち書付け以上の金額を払った者が受取る銭は、「ツリ」というが、この語は同時に魚を捕えること、即ち魚釣を意味する。