“蓴菜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんさい56.5%
じゆんさい30.4%
ぬなわ8.7%
ぬなは4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萌黄もえぎ色に見える火の光ともまた見ようによっては蓴菜じゅんさいの茎のようにも見えるものが、眼の前に一めんに立っているように思われてきた。
萌黄色の茎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
蓴菜じゆんさい、青隱元、瓜、茄子、すべて野菜の類に嫌ひなものはないが、この節さかりに出るものはその姿まで涼しくて好ましい。
短夜の頃 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
の葉も、ぱらぱらと散り浮いて、ぬらぬらと蓴菜ぬなわつるが、水筋をい廻る——空は、と見ると、おおいかかるほどの樹立はないが、峰が、三方から寄合うて、遠方おちかたは遠方なりに遮って
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蓴菜ぬなはつのぐむ大澤へ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)