“蔓”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つる66.2%
はびこ19.0%
はび3.0%
かづら1.8%
かずら1.5%
づる1.5%
ひろが1.5%
つた1.2%
1.2%
0.9%
(他:8)2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“蔓”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
攀縁性のつる植物の緊密なしばりで、おそらく倒れずにそのまますべるのだろう——と考えたが、それも瞬時に裏切られた。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
裏の畠には、前の年に試みた野菜の外に茄子なす黄瓜きうりなどを作り、垣根には南瓜かぼちゃつるわせた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
揺曳ようえいしていただきのぼり、る見る天上にはびこりて、怪物などの今や時を得んずるにはあらざるかと
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
払い退ける風も見えぬ往来は、夕暮のなすがままに静まり返って、蒼然そうぜんたる大地の色は刻々にはびこって来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「義理の姉のお島が手傳つたといつても先づ皆吉一人の仕事だ。黒雲五人男が江戸一パイにはびこると見せた手際は恐ろしいよ」
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「義理の姉のお島が手伝ったといっても先ず皆吉一人の仕事だ。黒雲五人男が江戸一パイにはびこると見せた手際は恐ろしいよ」
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それといふのでその四五十人を何とかいふかづらで何とかいふ木にくゝしつけてしまつた。
そして其処の何十人かの男女を何とかいふかづらで、何とかいふ木にくゝつてしまつた。
木枯紀行 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)
たてに竹を打ち附けて、横に二段ばかり細く削った木を渡して、それをかずらで巻いた肱掛窓ひじかけまどがある。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ところがその百姓が、車のながえと横木をかずらゆわいた結び目を誰がどうしてもく事が出来ない」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それに腹の皮を引攣ひきつられ翁はいつも胸から上をえびづるのようにたわめて歩いた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
手にはぶどうづるのようにしなやかで鉄のように重いむちを持っていた。
此の死は、あまりにひろがりすぎる生物を減らして、生物の間の調和をよくし、そして又、すべての生物を、絶えず若くしてゆく。
其が次第にひろがって、過ぎた日の様々な姿を、短い聯想れんそうひもに貫いて行く。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
つたからむ、いばらとげは袖を引く、草の実は外套からズボンから、地の見えぬまで粘りつく。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
町もつじも落ち葉が散り敷いて、古い煉瓦れんがの壁には血の色をしたつたがからみ、あたたかい日光は宮城の番兵のかぶとに光っておりました。
先生への通信 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あの車の形した草が生えているような土手の雪間には、きっと「青はこべ」もいのたくっている。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
稻幹いながらに ひもとほろふ 薢葛ところづら。 (歌謠番號三五)
道は白々と広く、夜目には、芝草のつて居るのすら見える。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
道は白々と廣く、夜目には、芝草のつて居るのすら見える。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其が次第にヒロガつて、過ぎた日の様々な姿を、短い聯想のヒモに貫いて行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
耳面刀自の記憶。たゞ其だけの深い凝結した記憶。其が次第にヒロガつて、過ぎた日の樣々な姿を、短い聯想の紐に貫いて行く。さうして明るい意思が、彼の人の死枯シニガれたからだに、再立ち直つて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
そしてそれはツル草を模した金属製の黒光りした鎖で、あげさげする様になっていた。
(新字新仮名) / 楠田匡介(著)
そのまま枯れて草のツル
其中日記:02 (二) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
筑波嶺ツクバネのこのもかのもに、カゲはあれど、君がみかげに、ますかげはなし
はちまきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
即「はねカヅラ今する妹」といふ様な形になつてゐる。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
は物或は綯ふツラといふ風な形から音を落して、なはとだけ言うて表はして来たことが考へられる。