“滋蔓”の読み方と例文
読み方割合
じまん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河南の韓山童乱をし、弥勒仏の出世を名となし、無頼の悪少を誘集し、香をき、を結び、漸々滋蔓じまんして淮西の諸郡を陥れ、それより陳友諒・張士誠等の兵ついで起り
畳翠でふすゐ滋蔓じまん繁茂せる、竹と竹との隙間を行くは、篠突しのつく雨の間をくゞりて濡れまじとするのかたきにたり。進退すこぶる困難なるに、払ふ物無き蜘蛛くもの巣は、前途をして煙のごとし。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
文徳実録もんとくじつろくに見える席田郡むしろだごおり妖巫ようふの、その霊転行てんこうして心をくらい、一種滋蔓じまんして、たみ毒害を被る、というのも噉心の二字が吒祇尼法の如く思えるところから考えると、なかなか古いもので
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)