“滋味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じみ87.5%
おいし12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
径路けいろせまきところは、一歩を留めて、人に行かしめ、滋味じみこまやかなるものは、三分を減じて人にゆずりてたしなましむ、これはれ、世をわたる一の極安楽法ごくあんらくほうなり」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ととっさに見きわめて、畳のうえに呼び入れて差し向かい、一問一答のあいだにきくすべき興趣きょうしゅ滋味じみこんこんとして泉のよう——とうとう夜があけてしまった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
どうせ歌ちゃんも一緒でしょうお椀の滋味おいしいのか何かと、両女ふたりが笑う間に纒まって婢は立去った、椀来り、鳥来り、小歌と向い合いに膳をならべた貞之進は、それが今連立って歩いた時よりも
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)