“譲”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
ゆず73.1%
ゆづ14.0%
ゆずる4.3%
ゆづり2.2%
1.1%
まも1.1%
1.1%
ゆずり1.1%
ゆづる1.1%
ユヅ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ぼく、三千歳にしようかしら。」と云ったら、鶴屋の主人が「おっと、三千歳は先刻おれが約定済みだ。これだけはゆずれない。」
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
それゆゑに重荷おもになど持たるは、たとへ武家たりとも一足ひとあし踏退ふみのきて(ふみのくべきあとはあり)道をゆづるが雪国のならひ也。
あとに残ったのは竜之助と、かの変人、実は変人でも愚物ぐぶつでもない、水戸の人で山崎ゆずる。新徴組の一人で、香取かとり流の棒をよく使います。
兄がいはく、光る石をひろしは我がくはだてなり、なんぢは我がちからたすけしのみなり、光る石は親のゆづりにあらず、兄が物なり。家財かざいわかつならばおやのゆづりをこそわかつべけれ、あたふまじ/\。
憎き女の文なんど見るもけがらはしと、さきには皆焚棄やきすてたりし貫一の、如何いかにしてこたびばかりはつひ打拆うちひらきけん、彼はその手にせし始に、又は読去りし後に、自らそのゆゑめて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大人は自分の見栄みえや骨惜しみのために子供を犠牲にしています。大人は、ことに母親は、子供を危険からまもり、子供の天分てんぶんをのばしてやるのがその職分です。
家元の看板を、中のお里にってしまって、がらにもない、お武家様の奥様に、納まろうとしたけれど、これも駄目……。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手前から其のあたいを差上げますから、何うか手前へおゆずりを願いたいものでございます
きよしさんのうちゆづるさんにも頼んで一緒に行つて貰つたのです。麹町の通りであがなはれたまりしげるの手へ渡されたのです。しげるは嬉しさに元園町もとぞのちやうの辺りではまりを上へ放り上げながら歩いて居たのです。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
日本古代にあつた成年式の宿老トネユヅりの翁舞に、又