“揖譲”のいろいろな読み方と例文
旧字:揖讓
読み方割合
おじぎ50.0%
ゆうじょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弱虫の意気地なしが、徳とやらをもって人をなずける。雪の中を草鞋わらじ穿いて、みの着て揖譲おじぎするなんざ、惚気のろけて鍋焼をおごるより、資本もとでのかからぬ演劇しばいだもの。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日本の老若男女の乗客があっけにとられて見ている中で、大声でわめいて互いに揖譲ゆうじょうして終らぬうちに、がたんと車体が動くと同時に、その一団は折りかさなって倒れる。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)