“揖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆう68.2%
いふ13.6%
しゅう9.1%
かじ4.5%
さお4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その市の姫十二人、御殿の正面にゆうしてづれば、神官、威儀正しく彼処かしこにあり。土器かわらけ神酒みき、結び昆布。やがて檜扇ひおうぎを授けらる。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婦人の群は優しき目もて我を促し、男子等は我をいふして請へり。われは「キタルラ」の琴を抱きて人々に題を求めつ。忽ち一少女の臆する色なく目を我面に注ぎてヱネチアと呼ぶあり。
すると公爵は、上品な白髪しらが頭の真中を見せて一しゅう
昼間、子供達が板を尻に当てて棒でかじをとりながら、行列して滑る有様を信子が話していたが、その切り通し坂はその傾斜の地続きになっていた。そこは滑石を塗ったように気味悪く光っていた。
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
二三人が、船頭に合せて、槍を、さおの代りにして、舟を押出していた。旗本は、一固まりになって、小さく、無言でうつむいていた。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)