“檜扇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひおうぎ87.5%
おうぎ6.3%
ひあふぎ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その市の姫十二人、御殿の正面にゆうしてづれば、神官、威儀正しく彼処かしこにあり。土器かわらけ神酒みき、結び昆布。やがて檜扇ひおうぎを授けらる。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いつぎぬ檜扇おうぎをさしかざしたといったらよいでしょうか、王朝式といっても、丸いお顔じゃありません、ほんとに輪郭のよくととのった、瓜実顔うりざねがおです。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
煙管きせるは女持でも昔物で今の男持よりも太く、ガツシリしたこしらへだつた。吸口の方に玉藻たまもまへ檜扇ひあふぎかざして居る所が象眼ざうがんになつてゐる。……彼は其のあざやかな細工に暫く見惚みとれて居た。