“鮮”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あざや43.5%
あざ25.1%
あざやか17.3%
すくな4.5%
あたら4.2%
すく1.7%
あき0.8%
あざら0.8%
あきら0.3%
あきらか0.3%
(他:6)1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“鮮”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション16.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.8%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その時の彼の心のうちには、さっき射損じた一頭の牡鹿おじかが、まだ折々は未練がましく、あざやかな姿を浮べていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
まるでスケートをするかのように、あざやかに太った身体を前方にすべらせて、バナナの皮に一と目もれないばかりか
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのあざやかな色のそばには掛茶屋かけぢゃやめいた家があって、縁台の上に枝豆のからを干したまま積んであった。
初秋の一日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぬるい風にって、春はいっさんに駈けつけて来たかのように、すべての植物の芽をあざらかにふくらませていた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その源之助が、あれあざやかに喜三郎の心臓を突き刺す事が出来ると思うかい? 一寸ちょっと六ヶい話だ。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
一基の十字架の上に、緑の色の猶あざやかなる月桂ラウレオの環を懸けたるは、ロオザとマリアとの手向たむけなるべし。
孔子は「人飲食せざるはし、く味を知るものすくなきなり」と言っているが、確かに、その通りだと思うのである。
料理も創作である (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
とは言っても、孔子の言った如く、「人飲食せざるはし、く味を知るものすくなきなり」は事実である。
味を知るもの鮮し (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
銀色の背、かばと白との腹、そのあたらしい魚が茶色に焼け焦げて、ところまんだら味噌のく付かないのも有つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
至って心の優しい婦人で、あたらしい刺身を進じょう、海の月を見に来い、と音信おとずれのたびに云うてくれます。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
車夫や物売りの相貌かほつきも非常に柔和であつて、東京中を横行する彼の恐しい工夫や職工や土方のやうなものは至つてすくない。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
その淵原各々同じからずして、ごうも水戸派の議論に負うすくなきが如しといえども、その実いまだ必らずしもしかりというべからず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そして、這うが如く、なお断崖のへりまで行くと、眼の下の盆地に、忽然こつぜんと、あきらかな城廓じょうかくが望まれた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜半か、明け方か、眠たげな近習の頭にはよく分らない。まだ暗いことは確かで、外には星があきらかだ。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
況んや又日月は舊しと雖も、實に朝暮に新しく、山河は老いたりと雖も、實に春秋にあざらけく、三三が九、二五十の理は珍らしからずと雖も、實に算數の術日に新に開くるも、畢竟此の外に出でざるに於けるをや。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あざらけきそゝ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
雲の海は、怒濤どとうすがたを起しはじめた。——やがて濃尾のうびの平野はその下からあきらかに見え出してくる。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
突き出た大きな岩の手前まで来ると、その声はいよいよあきらかになった。
月世界競争探検 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
あざらけき魚拾ひけり雪の中 几董
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
そして、朝のあたらしい、光りに対する歓喜の為めに、無意識に床のなかゝら、つやゝかなゆたかな片腕をさしのべて、枕際の窓のカーテンを引きあげようとした。
咲いてゆく花 (新字新仮名) / 素木しづ(著)
形は小さいが、三十枚ばかりずつ幾山にも並べた、あの暗灰色の菱形ひしがたうおを、三角形に積んで、下積したづみになったのは、軒下の石にあいを流して、上の方は、浜の砂をざらざらとそのままだから、海の底のピラミッドを影でのぞあたらしさがある。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其の状、あたかも緋色の房の如く、之を水に投ずれば、一層の艶を増してあだやかに活動し、如何なる魚類にても、一度び之を見れば、必ず嚥下えんかせずには已むまじと思われ、いよいよ必勝を期して疑わず。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
頃は夏の最中もなか、月影やかなる夜であつた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
なおこれと関連して世に誤解された教訓は、「巧言令色こうげんれいしょくすくないかなじん」ということである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
言語を鄭重ていちょうにしたり温和にすれば、すぐに巧言こうげんと解し、威儀をもって語れば令色れいしょくと曲解し、すぐにすくないかなじんと結論をくだす。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)