“鮮明”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あざやか66.7%
せんめい11.1%
はっき11.1%
あざや3.7%
くっきり3.7%
はっきり3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“鮮明”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
振返つて見ると、その貧しい生活の中心には、いつもみだらな血で印を刻した女のだらけた笑ひ顏ばかりが色を鮮明あざやかにしてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
けれどまず第一に人の眼にまるのは夜目にも鮮明あざやかに若やいで見える一人で、言わずと知れた妙齢としごろ処女おとめ
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
……そうしてそれに似た或る思い出をこんどはさっきと異って、鮮明せんめいに私のうちによみがえらせるのであった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
鮮明せんめい玲瑯れいろうな、みがきにみがいたような太陽の光、しかもそれが自分ひとりに向かって放射ほうしゃされているように、自分の周囲がまぼしく明るい。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
不思議のことには暗夜であるのに四辺あたりの闇とは関係なく女の姿ばかり鮮明はっきりと暗さに浮かんでいるのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ボーンと鐘の鳴ろうと云うところだ。凄く笑ったか笑わないか、おりから悪い雪空で、そこまでは鮮明はっきり解らない。
三甚内 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同時に今まで眠っていた記憶も呼び覚まされずには済まなかった。彼は始めて新らしい世界に臨む人の鋭どい眼をもって、実家へ引き取られた遠い昔を鮮明あざやかに眺めた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、お冬さんがいった時です。松をしぶいて、ざっと大降りになった。単衣ひとえあい、帯の柳、うす青いつま、白い足袋まで、雨明あまあかりというのに、濡々と鮮明くっきりした。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これまであなた様はただの一度も寂しく暮らしている妾達をお訪ねくださらないではございませぬか。ですもの妾はあなた様のことを人情のない怖らしい、意地の悪いお方に相違ないと思っていたのでございます。——でもこうしてお目にかかり、しみじみお話しいたしました今は、妾の考えておりましたことが間違いであったということを鮮明はっきり知る事が出来ました。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)