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鮮明
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せんめい
ふりがな文庫
“
鮮明
(
せんめい
)” の例文
鮮明
(
せんめい
)
な
玲瑯
(
れいろう
)
な、みがきにみがいたような太陽の光、しかもそれが自分ひとりに向かって
放射
(
ほうしゃ
)
されているように、自分の周囲がまぼしく明るい。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
その中で、どうしたらこの難局を逃れることができるかという、自己防衛の線がだんだん太く
鮮明
(
せんめい
)
になり、ほかの一切の想念を
駆逐
(
くちく
)
して行った。
月と手袋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それは
印氣
(
インキ
)
の
助
(
たす
)
けを
借
(
か
)
らないで、
鮮明
(
せんめい
)
な
印刷物
(
いんさつぶつ
)
を
拵
(
こし
)
らえるとか
云
(
い
)
ふ、
一寸
(
ちよつと
)
聞
(
き
)
くと
頗
(
すこぶ
)
る
重寶
(
ちようはう
)
な
器械
(
きかい
)
に
就
(
つい
)
てであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
……そうしてそれに似た或る思い出をこんどはさっきと異って、
鮮明
(
せんめい
)
に私のうちに
蘇
(
よみがえ
)
らせるのであった。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
平次の胸には映し繪のやうに、
鮮明
(
せんめい
)
な下手人の姿が浮びました。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
其時
(
そのとき
)
彼
(
かれ
)
は
美
(
うつ
)
くしい
山
(
やま
)
の
色
(
いろ
)
と
清
(
きよ
)
い
水
(
みづ
)
の
色
(
いろ
)
が、
最初
(
さいしよ
)
程
(
ほど
)
鮮明
(
せんめい
)
な
影
(
かげ
)
を
自分
(
じぶん
)
の
頭
(
あたま
)
に
宿
(
やど
)
さないのを
物足
(
ものた
)
らず
思
(
おも
)
ひ
始
(
はじ
)
めた。
彼
(
かれ
)
は
暖
(
あたゝ
)
かな
若
(
わか
)
い
血
(
ち
)
を
抱
(
いだ
)
いて、
其
(
その
)
熱
(
ほて
)
りを
冷
(
さま
)
す
深
(
ふか
)
い
緑
(
みどり
)
に
逢
(
あ
)
へなくなつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鮮
常用漢字
中学
部首:⿂
17画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“鮮明”で始まる語句
鮮明率直