“冷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひや22.0%
つめ15.7%
13.3%
つめた12.4%
9.4%
ひやや7.7%
2.7%
ひえ2.2%
ひやゝ2.1%
さま2.0%
ひややか1.5%
すず0.9%
0.8%
ひやゝか0.7%
れい0.5%
すゞ0.4%
さめ0.4%
つめと0.4%
ひい0.3%
ひやっ0.3%
ヒヤ0.3%
0.2%
ひん0.2%
ざま0.2%
すさ0.2%
せせ0.2%
つめたき0.2%
ひやか0.2%
0.1%
コールド0.1%
0.1%
あざ0.1%
いや0.1%
おべた0.1%
さむ0.1%
しべ0.1%
しゃ0.1%
すさまじく0.1%
すずし0.1%
すま0.1%
つべ0.1%
つべた0.1%
つめて0.1%
はっ0.1%
ひやし0.1%
ひやつ0.1%
ひやツこ0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
Y中尉は手紙を持ったまま、だんだん軽蔑けいべつの色を浮べ出した。それから無愛想ぶあいそうにA中尉の顔を見、ひやかすように話しかけた。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
御禮おれいひたいほどの心持こゝろもちで、掃除さうぢんだひやりとした、東向ひがしむき縁側えんがはると
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
床几しやうぎまへにはつめたさうな小流こながれがあつたから手桶てをけみづまうとして一寸ちよいとがついた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日の光はここにて淡き黄緑となり、つめたくして透明なる水は薄らに顫へ、汚なるココア色の泥のなかに蠢めく虫ありて、水草のかげに油すこし浮く。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
よろづかぎ下腹したはらえて留守るす見渡みわたしの總長屋そうながや流石さすが錠前でうまへくだくもあらざりき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれあさ褞袍どてらてものまだけないうちからのさわぎなので身體からだえてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
塲處ばしよによりましては、つめた清水しみづとひをつたつて休茶屋やすみぢややのすぐわきながれてます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
かれ圍爐裏ゐろりそばで、よるむしつめたにあたりながらふとかはつてついとにはた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ熱火ねつくわかれてひとりめたなたかますべての刄物はものはもうやくにはたなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しや事業熱はめても、失敗を取返へさう、損害をつくのはうといふ妄念まうねんさかんで、頭はほてる、血眼ちまなこになる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そうして単なるひややかな批判者としてではなく、出来るならば少しでも感激の相槌あいづちを以て、彼等に力附けたいとも思うのであります。
しずかに考えさだむとて、ふらふらと仮小屋を。小親が知らぬ間に出でて、ここまで来つ。山の手の大通りはせきとして露ひややかなり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
津村も私も、歯ぐきからはらわたの底へとおめたさを喜びつつ甘いねばっこい柹の実をむさぼるように二つまで食べた。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「では間を抜きましょう。——あした見たら男はめたくなって死んでたそうです。ヴィーナスに抱きつかれたところだけ紫色に変ってたと云います」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
停車場ていしやばから宿屋まで、僅か一町足らずの間に、夜風のひえおとがひを埋めた首巻が、呼気いき湿気しめりで真白に凍つた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
文「町、うした、足がひえるから一寸ちょっとつまずいても怪我をする、大分だいぶ血が出るな、足袋たびを脱いで御覧」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……お二階にかい病床びやうしやうを、ひさしぶりで、下階した八疊はちでふえんさきで、かぜひやゝかな秋晴あきばれ
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日歸ひがへりのそら強健きやうけん百姓ひやくしやう肌膚はだにさへぞく/\と空氣くうきひやゝかさをかんぜしめて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれあたゝかなわかいだいて、そのほてりをさまふかみどりへなくなつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
新「お園どんお薬が出来たからお飲みなさい、あんまさますときかないから、丁度飲加減を持って来たが、あとは二番を」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
が、夕暗の中にすかして見ると、彼は相不変あいかわらずひややかな表情を浮べたまま、仏蘭西窓の外の水の光を根気よく眺めているのです。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかも両手なほひややか、この頃は卅八度の低熱にも苦しむに六分とありては後刻のくるしみさこそと思はれ、今の内にと急ぎてこの稿をしたたむ。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
大紙屋の白壁蔵の壁には大きな亀裂ひびあとがあって、反対の算盤屋そろばんやの奥蔵は黒壁で、隅の方のこんもりした竹がすずしく吹いている。
彼女はその静かさを山家へ早くやって来るような朝晩のすずしい雨にも、露を帯びた桑畠くわばたけにも、医院の庭の日あたりにも見つけることが出来るように思って来た。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
米国に近づくにつれて緯度はだんだん下がって行ったので、寒気も薄らいでいたけれども、なんといっても秋立った空気は朝ごとにえと引きしまっていた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ハアプ弾きの持つて居る美は丁度ちやうど今夜の空のやうなえとしたものであるなどと批判して思つたりなどもして居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
樹の枝がしば/″\車の幌に觸れる。車は既に山腹を削つた岨道を攀ぢて行くのである。空氣の澄渡つてひやゝかなことが際立つて感じられて來る。
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
それぢや、これからもう、家が淋しいのひやゝかだのと有仰おつしやらないで下さいまし。無能力な動物に何も出來やう筈がございませんわ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
茶の間では、すッくとち上った喬之助が、手早く帯を締め直している。いつの間に抜き放ったのか、れい々たる九寸五分を口にくわえて。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
れいか、熱か、匕首ひしゅ、寸鉄にして、英吉のその舌の根を留めようとあせったが、咄嗟とっさに針を吐くあたわずして、主税は黙ってこぶしを握る。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その翌朝早く姉妹きやうだいは身仕度し、子供等にも単衣ひとへを着更へさせ、婆やに留守を頼んで置いて、すゞしいうちに家を出た。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
真ツ白な、露はな胸にすゞしさうな首飾りを滝は、見た。
山を越えて (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
母「フーム、少し余熱ほとぼりさめるとすぐに持った病が出ます、二の腕の刺青ほりものを忘れるな」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おふくろ煮団子ガルーシュキを少しさまさうと思つて大鍋から鉢へ小分けにして移してをりましたのさ。仕事の後で、皆んなひどく腹がへつてたもんだから、団子のさめるのが待ちきれなかつたんでさあね。長い木串に団子を突きさしてはりはじめたもんで。
女「お茶はつめとうございますが、ナニ沢山買って下さらないでも、潰れただけの代を下さればようございます」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
取縋とりすがる松の枝の、海を分けて、種々いろいろの波の調べのかかるのも、人が縋れば根が揺れて、攀上よじのぼったあえぎもまぬに、汗をつめとうする風が絶えぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大正元年暮の二十九日、雪の黄昏を眺めた私の心のやるせない淋しさ——それは世界を掩うて近寄り来る死の蔭のひいやりとしたあゆみをわれ知らず感じたのでした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ただ、その中をかい間ぐって、ときおり妙にひいやりとした——まるで咽喉のどでも痛めそうな、苦ほろい鹹気しおけが飛んでくるので、その方向から前方を海と感ずるのみであった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
昼間は鉄のなべで煮上げたような砂が、皆ずぶずぶにれて、ひやっこく、宛然さながら網の下を、水がくぐって寄せ来るよう
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……ひやっこい大戸の端へ手を掛けて、目ばかり出して……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夕風がヒヤついて參ります。内へと遊ばされ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
夕風がヒヤついて參ります。内へと遊ばされ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
そんな事とは知らないから前に命ぜられた社員は着々進行してざ実現しようとなると、「アレはやめにした、」とケロリとました顔をしている。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
自分の物だからといって多年辛苦をともにした社員をスッポかして、タダの奉公人でも追出すような了簡りょうけんで葉書一枚で解職を通知したぎりでましているというは天下の国士を任ずる沼南にあるまじき不信であるというので
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「この部屋は、これからでもひんやりしてゐていゝでせうね? 建前の工合でせうか。」と、おかみさんが仰る。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
夜気ひんやりとしてきたこく過ぎ、更け沈んだ離室はなれの灯は、丁字ちょうじに仄暗く、ばさと散ったの翼から、粉々と白いものが新九郎の顔に降った——と、魔魅あやかしのすり抜けてくるよりも密やかに、橋廊下を、辷ってきた影は、しばらく、簀戸すどの外にたたずんで、中の気配をうかがっていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と込上げ揉立もみたて、真赤まっかになった、七てんとう息継いきつぎに、つぎざましの茶を取って、がぶりと遣ると、
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平三は今妹に頼まれてから七八行も読んだ後に漸く立つて台所へ行つて、炉にかゝつて居る鉄瓶から湯沸に沸きざましを移した。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
ひと鉢の草の花だにすゑなくに昼すさまじく師をやらふとす
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あきすさまじきかげ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
そして呆れている私の顔を見て、せせら笑っている警官の手には何と、誰が封を切ったものか私から蕗子に宛てて投込なげこんだ手紙が握られていました。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
そうして、あたし達を突きのけて、跣足はだしで表へ駈け出してしまいました。旦那は平気でせせら笑って、あいつは陽気のせいでちっと取り逆上のぼせているのだ。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その雪えりふところに入りてつめたきたへざるを大勢が笑ふ、まどよりこれをるも雪中の一興いつきやうなり。
その雪えりふところに入りてつめたきたへざるを大勢が笑ふ、まどよりこれをるも雪中の一興いつきやうなり。
おどすのかひやかすのかソンな事までいって母をなぶって居たと云うような事で、れも時節がらで我慢してだまって居るよりほか仕方しかたがないとして居ながら
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かつて彼が使っていた若者をひやかしながら、
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
次ぎはうなぎだが、この場合のうなぎは宵越よいごし、例えば翌日に残ったものの、焼きましを利用していい。
鱧・穴子・鰻の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
焼きたてならばそれに越したことはないが、焼きましのものは、改めて遠火であぶって食べるがよい。
鱧・穴子・鰻の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
「どうぞ、リヴジー君。」と大地主さんが言った。「ホーキンズはコールドパイなんぞよりももっといいものを手に入れたんだ。」
「ダンスはビールを頂戴したら、無論、陛下の御用を勤めに行かねばなりません。しかし、ジム・ホーキンズは私のうちに泊めるためにここにいさせたいと思いますから、御免を蒙って、コールドパイを取りよせて、ジムに夕食を食べさせたいのですが。」
葉牡丹のむらめたる二月かな
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
蚊遣火や夕焼むる淡路島
松本たかし句集 (新字旧仮名) / 松本たかし(著)
此の怨み晴れやらぬものと思へと狼の吠ゆるが如くめき立つるを、何を世迷言よまひごと云ふぞ、とあざ笑ひつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奥様が花やかな御風俗おみなりで御通りになる時は、土壁の窓から眺め、障子の穴から覗き、目と目を見合せていやな笑いかたを為るのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「違ったか。雪や氷、おべたい氷よ。そら水の上にチョンなんだ。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前に向へば風さむし。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
商「エーイ主人がね此方こっひえようとすう、てもえ此方ほっひけようとする時にほろがりまして、主人の頭とうわしの頭とぼつかりました処が、石頭ゆいあさまいさかった事、アハアしべてえや」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「こったらしゃッこい水さ、誰が好き好んで飛び込むって! 隠れてやがるんだ。見付けたら、畜生、タタきのめしてやるから!」
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ねたみ甚しければ其気色言葉も恐敷すさまじくして、却て夫にうとまれ見限らるゝ物なり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
蓊欝こんもりと木がかぶさつてるのと、桶の口を溢れる水銀の雫の様な水が、其処らの青苔やまろい石を濡らしてるのとで、如何いか日盛ひざかりでもすずしい風が立つてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おやすまして、石のしたもぐつてく。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「これをお敷きなさいまし。つべたいでしょう、露だらけですから……」
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
若し種池平の辺であるとすれば、後立山は祖父じいヶ岳を指したものと考えられるし、又夫またそれつべたノ池附近であるとすれば、其山は鹿島槍ヶ岳を指したものと考えられる(尤も種池の辺であるとしても、続際の文字を広義に解釈すれば、比較的低い祖父ヶ岳は之をさし措いて、鹿島槍をさしたものと取れぬこともないが)。
「おお、つめてえ、本降ほんぶり、本降。」
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
めっぽーはっこい水だ
貧農のうたえる詩 (新字新仮名) / 長沢佑(著)
その他いろいろとあるとおりに、ぬた、したし物、湯豆腐、ひや豆腐、でんがく、にゅうめん、ひやしそうめん、茶碗蒸し、小田巻むし、うなぎ蒲焼、海老鬼殻おにがら焼、天丼、親子丼
みなずぶ/″\にれて、ひやつこく、宛然さながらあみしたを、みづくゞつてるやう
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あがけばつまづき、躓いては踠き、揚句あげくに首も廻らぬ破目はめに押付けられて、一夜あるよ頭拔づぬけて大きな血袋ちぶくろ麻繩あさなわにブラ下げて、もろくもひやツこい體となツて了ツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
客人マレビトも あるじも 身をぞ縮めをる。下えつよき 狭き屋のうち﹆
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)