“ひやか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冷評41.4%
素見29.3%
冷笑13.8%
冷嘲6.9%
嘲笑3.4%
3.4%
飜弄1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷評ひやかした。乃公は決して嬉しがっているもんか、弱り切っているんだ。その証拠には此子をんな目に遭わせてもいと言った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
もしあまり早く行き着いたら、一通り夜店でも素見ひやかして、よくの皮で硬く張った小林の予期を、もう少しらしてやろうとまで思案した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自分のひざを突っつきながら、「なぜあいつに対して、そう改まってるんです。元から知ってる間柄あいだがらじゃありませんか」と冷笑ひやかすような句調くちょうで云った。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
胡座から立て膝に直ったかと思うと、こう勘兵衛が冷嘲ひやかすように云った。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、隅の方にいた一人の女が、椅子にそりかえって嘲笑ひやかすように声をかけた。
碧眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
かつて彼が使っていた若者をひやかしながら
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
其一群の中には、屹度きつと今夜が始めて……といふ初陣うひぢんの者が一人は居るので、それをおだてたり、それをからかつたり、散々飜弄ひやかしながら歩いて行くのが何よりも楽みに其頃は思つて居た。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)