“あざわら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嘲笑70.9%
冷笑22.7%
2.8%
嘲嗤0.8%
嗤笑0.4%
冷嘲0.4%
咲噱0.4%
哄笑0.4%
0.4%
嘲咲0.4%
嘲弄0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卜斎ぼくさい鉄拳てっけんをくったせつなに、仮面めんは二つにられてしまった。そして二つに割られた仮面が、たたみの上に片目をあけて嘲笑あざわらっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無数の征矢そやは煙りを目がけて飛んだ。女は下界げかいをみおろして冷笑あざわらうように、高く高く宙を舞って行った。千枝松はおそろしかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そこに発表されて在る作品だって、みんな卑俗だ。私だって、もとより卑俗の作家である。他の卑俗をあざわらうことは私には許されていない。人おのおの懸命の生きかたが在る。
困惑の弁 (新字新仮名) / 太宰治(著)
貫一は吾を忘れて嗤笑あざわらひぬ。彼はその如何いかいやしむべきか、謂はんやうもあらぬをおもひて、更に嗤笑あざわらひ猶嗤笑ひ、めんとして又嗤笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宮はうつむきて唇を咬みぬ。母は聞かざるまねして、折しもけるうぐひすうかがへり。貫一はこのていを見て更に嗤笑あざわらひつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それは文字を白く染抜いた紫の旗で、外に記念の賞を添えまして、殿下の御前おんまえ、群集の喝采かっさいなかで、大佐から賜ったのでした。源の目は嫉妬しっとの為に輝いて、口唇は冷嘲あざわらったように引ゆがみました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勝ちて相問うことを得ず、天鈿女あまのうずめすなわちその胸乳むなぢあらわにかきいでて、裳帯もひもを臍の下におしたれて、咲噱あざわらいて向きて立つ〉、その名を問うて猿田彦大神なるを知り、〈鈿女また問いて曰く
それは一本の傘のひろげたのを車のように廻して皆が哄笑あざわらったのだ。「誰のだ、誰のだ」と言うのもあれば、「春風楼、冬子! わはっはっはっ」と怒鳴る奴もいる。平一郎は群に近寄って見た。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
友野は、少しばかり反身そりみになって、胸のバッチを示した。そこには帝国新聞の社章が、霧に濡れて、鈍く、私の無為徒食むいとしょくあざわらうようにくっついていた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
こは嘲咲あざわらふぞ。かれその弟宇迦斯、こは宇陀の水取もひとり等が祖なり。
急にまた嘲弄あざわらうように笑いかけて
黒猫十三 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)