“哄笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうしょう78.1%
こうせう7.5%
わら5.5%
たかわら2.1%
わらい1.4%
あざわら0.7%
おほわらひ0.7%
こうしよう0.7%
こうせふ0.7%
たかわらっ0.7%
たかわらひ0.7%
どよめ0.7%
ふきだ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰りに阿部の家に寄り、市役所からの新契約書を阿部に見せると、阿部はいかにも我意を得たりというように腹をゆすって哄笑こうしょうした。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
振事が眞面目であれば眞面目であるほど、人々の哄笑こうせうは、潮が去來するやうに、夜の空氣と、囃子方はやしかたの鳴物を壓して、どつ、どつと波打ちます。
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
あまのじゃくがどっかで哄笑わらっている、私は悲しくなってくると、足の裏がゆくなるのだ。一人でしゃべっている男のそばで、私はそっと、月に鏡をかたぶけて見た。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「ハハハハハハハ」と私はもう一度哄笑たかわらいした。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
お久美が、静かにふり向くと、ふき上げるような庄吉の哄笑わらいだった。
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それは一本の傘のひろげたのを車のように廻して皆が哄笑あざわらったのだ。「誰のだ、誰のだ」と言うのもあれば、「春風楼、冬子! わはっはっはっ」と怒鳴る奴もいる。平一郎は群に近寄って見た。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
あいちやんはこれを哄笑おほわらひしました、しかし其聲そのこゑきつけられては大變たいへんだとおもつていそいでもりなかもどりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
どうして今日の常識が、あの古風な迷信——死後の生活——を信じよう。我我は死後を考へ、いつも風にやうに哄笑こうしようするのみ!
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
背後はいごにひゞく萬国ばんこく資本家しほんか哄笑こうせふがおまへみゝたないのか
最後の一句が終らぬうちに、ジナイーダの総身に細かい顫動せんどうおののいた。が、次の瞬間、彼女はカラカラと哄笑たかわらっって
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
唱歌の長が弓を當てて胡弓のうなりめしてみると、樂器は忽ち哄笑たかわらひ顫音ふるへごゑのおどけた鳴動をして答へた。伊太利亞狂言がよく消化こなれずに腹の中にあるのだらう。
胡弓 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
「そんだが、年齡としになつて懲役ちようえきぐなれも」ぢいさんはずつとれたあたまおさへてわらひこけた。ばあさんもどつと哄笑どよめいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あいちやんのかほたので、あいちやんは可笑をかしさにれず、哄笑ふきだしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)