“等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
48.8%
とう20.8%
ひと13.4%
など9.9%
たち4.0%
ひとし1.5%
ども0.7%
らあ0.2%
だち0.2%
なんか0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくてこれ展望てんぼうをほしいまゝにしたわが郵船ゆうせんはナポリこう到着とうちやくし、ヴェスヴィオを十分じゆうぶん見學けんがく機會きかいとらへられるのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
翻訳は、僕自身の作品にちようすれば、中々正確に訳してある。その上、地名、官名、道具の名とうには、ちやんと註釈をほどこしてある。
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いつのまにか義元の扈従こじゅうたちも皆、大廊下に指をついてうずくまり、義元のことばに胸をうたれて、ひとしく暗然とさし俯向うつむいていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つぼや皿や古画などを愛玩して時間が余れば、昔の文学者や画家の評論も試みたいし、盛んに他の人と論戦もやつて見たいと思つてゐる。
風変りな作品に就いて (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
十兵衞がのつそりで浮世の怜悧りこうな人たちの物笑ひになつて仕舞へばそれで済むのぢや、連添ふ女房にまでも内〻活用はたらきの利かぬ夫ぢやとかこたれながら
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
立花左仲さちうは此騷動さうだうを聞とひとし安間あんまたくしのび入二百兩うばひ取りて逐電ちくでんせしかば嘉川かがは宅番たくばんの者より此段大岡殿へ屆け出しなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その上、選抜した慓悍ひょうかんな黒潮騎士の精鋭どもに、長槍をもって四辺あたりを払わせて通るのです。得意思うべしではないのですか。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そんだがれお内儀かみさんらあからなんぞにやつめあかだからわしなんざつれえもかなしいもねえはなしなんだが」かれ自分じぶん不運ふうんうつたへるのに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
子供だちみんな震上ふるえあがって一同顔色を変えた、その晩はいとど物凄い晩なのに、今幽霊が来たというので、さあ子供だちは帰れないが、ここへ泊るわけにもゆかないので、皆一緒に、ぶるぶる震えながら
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
間借りをして居る婆にもかりがあり酒屋朋輩なんかへのかえさなければならないはずのものは一寸男が今胸算よう出来ないほど少ない様な面をして居ていつのまにかかさんで居た。
どんづまり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
今般左ノ者発起人ト相成、海運橋兜町カブトチョウオイテ、第一国立銀行ヲ創立シ、ヒロク事ヲ行ワントス。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)