“等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
48.5%
とう21.0%
ひと13.5%
など10.0%
たち3.8%
ひとし1.5%
ども0.8%
らあ0.3%
だち0.3%
なんか0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくてこれ展望をほしいまゝにしたわが郵船はナポリ到着し、ヴェスヴィオを十分見學機會へられるのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
翻訳は、僕自身の作品にすれば、中々正確に訳してある。その上、地名、官名、道具の名には、ちやんと註釈をほどこしてある。
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いつのまにか義元の扈従たちも皆、大廊下に指をついてうずくまり、義元のことばに胸をうたれて、しく暗然とさし俯向いていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
や皿や古画を愛玩して時間が余れば、昔の文学者や画家の評論も試みたいし、盛んに他の人と論戦もやつて見たいと思つてゐる。
風変りな作品に就いて (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
十兵衞がのつそりで浮世の怜悧な人の物笑ひになつて仕舞へばそれで済むのぢや、連添ふ女房にまでも内〻活用の利かぬ夫ぢやとれながら
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
立花左仲は此騷動を聞と安間び入二百兩ひ取りて逐電せしかば嘉川宅番の者より此段大岡殿へ屆け出しなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その上、選抜した慓悍な黒潮騎士の精鋭に、長槍をもって四辺を払わせて通るのです。得意思うべしではないのですか。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そんだがれお内儀さんからなんぞにやだからわしなんざえもしいもねえなんだが」自分不運へるのに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
子供震上って一同顔色を変えた、その晩はいとど物凄い晩なのに、今幽霊が来たというので、さあ子供は帰れないが、ここへ泊るわけにもゆかないので、皆一緒に、ぶるぶる震えながら
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)
間借りをして居る婆にもかりがあり酒屋朋輩へのかえさなければならないはずのものは一寸男が今胸算よう出来ないほど少ない様な面をして居ていつのまにかかさんで居た。
どんづまり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
今般左ノ者発起人ト相成、海運橋兜町テ、第一国立銀行ヲ創立シ、ク事ヲ行ワントス。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)