“俺等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいら37.9%
わしら20.7%
おら13.8%
おらら10.3%
おれたち6.9%
おらっち3.4%
おらゝ3.4%
おれら3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
産後の肥立が成功すると、体のあぶらがすっかり脱けて、却って別嬪になるそうだからな。ところが不幸にもあの時分、俺等おいらはヤケに貧乏だったものさ
隠亡堀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「それはわしほうからいふ言葉ことばでさあ。こうして此處こゝうまれて此處こゝでまた俺等わしらです。一つたび土産みやげはなしでもきかせてくれませんか」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
一生懸命聞いて居た辰公、「うつや太鼓」から「己が姿」の件がとくに済んで「俺等おらが女房を賞めるじゃ無いが」
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
俺等おららみでえなもの、こんな田舎にいたんじゃ、うだつがあがらねぇ。田作れば小作料がたげえくって、さっぱり徳がねえし、馬鹿馬鹿し。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
少しきよろつき氣味で、「成程こりや考へて見なければならん問題だ。俺等おれたちはたゞ生まれて來たのじやあるまいからな。然うさ、何か意味がなくつちやならんわけだ。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
(身もんだえしやがると、棒しばりにして、俺等おらっちの小便をしっかけるぞ。)
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「旦那衆のすることは、俺等おらゝにや解らんなア。」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「それにもう芸を仕込んで行く奴等は、今ごろは、もうとっくに行っているから、俺等おれら、何も芸しなくたって、酒と餅にゃあ大丈夫ありつけるさ。」
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)